いつも私共のナイフを愛用して頂いている、青森県の木村さんからのメールを紹介しようと思います。木村さんはハンティングから、海釣り、渓流釣り、ルアーなどやられるマルチガイの方です。いつもハンティングやら、釣りの成果を送っていただけるので、木村さんからもお許しを頂き少しづつ紹介していきたいと思います。皆様もご意見がございましたらお知らせ下さい。
 

2009年7月11日  スコンク地獄を脱出!


 5月16日以来、マダイの神様から見放され、スコンクの神様に取り憑かれてしまい6連続スコンクの惨敗に、はほとほと参ってしまっていました。 貸切舟のほかに、悪友の船にも乗せてもらい何とかスランプを脱するべくもがいておりました。毎週末、不漁続きに肩を落とした不良中年は、今度こそ、今回こそは、との執念にも似た気持ちで釣行に臨むのです。
 しかし、鯛釣りを始めて9年ほどになりますが、今回のようなスランプは初めてであり、ただならぬドン底状態に毎日がイライラで、タックルを眺めてはこれが悪かったのかな?などと、ロッドやライン、リグなどを自分の腕を省みず、道具にスランプの責任をなすり付けようとする自分に、また、腹をたてたりもしていました。 そんな最悪なスコンク状態にあっても、家内から何の苦情もないのは唯一救いである。
何せ自然が相手であり、こちらの都合だけでは如何せん成立しないのが釣りなのである。 今回は、自作のジグを使ってリベンジに燃えました。

まずは、挨拶がわりに小型のサイズから・・・。

久しぶりマダイです。

続いて、60センチほどの良型をゲット!
ようやくリベンジを果たせました。
自作のジグ
も、2枚の釣果ではまだまだ満足はできません。

〜マダイ釣りについて〜
 青森のマダイは、縄文時代から食べられていて、その証拠に三内丸山縄文遺跡からはマダイの骨が多数発見されているのである。"まほろばのマダイ"とも"縄文のマダイ"とも呼ばれている。因みに"マダイ"は津軽海峡が北限とされている。

 このマダイであるが、春、日本海を流れる対馬海流という潮に乗って北上し、津軽海峡に入ってくる。海峡に入ってくる潮は津軽暖流水と呼ばれ、マグロで有名な下北半島大間方向と陸奥湾に分かれる。しかしマダイは、何故か下北側には行かず海峡付近に留まり陸奥湾に入り込んでくる。 我われが狙うのは、海峡のマダイである。陸奥湾に入ったマダイは狙わないことにしている。何故かというと、これは好みにもよることであるが、海峡の潮に揉まれているマダイと潮の緩い湾内のマダイとでは釣味と食味に違いがある(少なくとも我われのメンバーでは頑なにそう思っているのである。)と思っているからである。それと、海峡に潜む未知の大物に対する憧れなどなど。
 
この海峡マダイが我われのターゲットである。一たびシーズンが始まれば終了まで他の魚には目もくれず、ひたすらマダイのみを狙うのである。勿論他の魚も釣らないこともない。しかし、それはあくまでマダイを狙っていて偶然に釣れた魚(外道という。)であり、我われとしては折角釣針にかかった魚には申し訳ないが本意ではないのである。 さりとて、外道だからといってリリース(放流)するかといえば、そんな勿体無いことは決してしない。釣り上げたからには、ありがたい獲物であり、食卓を彩り舌を楽しませてくれる一品となる。大切な自然からの「授かり物」である。

 市販の仕掛け(リグ)を使うことも多いが、自分で作った仕掛けも多数ある。手間ひまかけて作った仕掛けでマダイを釣り、釣ったら直ちにお気に入りのナイフで〆る。みごとに〆られて放血したマダイの身には血が走ることなく点在することもない、透明感のある艶々したものとなる。帰宅後、釣り上げた見事なそのマダイを捌きにかかる。

ここで登場するのもまた、お気に入りのナイフたちである。 「釣師たるもの、魚一匹捌けずして、魚を釣ることなかれ!」すべてを自分の手にかけて、最後に美味しく味わって成仏させてやることが魚への供養であり、礼儀である。
 
釣り人としては、襟を正して美味しく頂かなければならないのである。それでは、折角釣り上げた魚をどうやって美味しくいただくかというと、それは、活け〆にある。 魚の〆には二通りの〆方があって、ひとつは、釣り上げてすぐに(生きているうちに)血抜きを行う"活け締め"と釣り上げてすぐに氷水に入れる"野締め"という〆方である。

我われが行っている〆方は前者の"活け締め"という〆である。この〆方は何より私が好んでいるやり方であり、要領としてはエラを切って血を抜くという手法ではなく中骨を切断し、尾の付け根の骨も切断するやり方である。何故かというと、エラを切断すれば血はある程度抜けるものの、エラを切るだけではどうしても血が抜けきれないで残ってしまう。さらに、絶命するまでの間どうしても魚がバタついてしまい、身に血が走ってしまうことがある。

これは、神経が死んでいないからでありマグロの一本釣りで有名な下北半島大間の漁師たちなどは、エラを切って血抜きをしたあとに特別な手法で神経抜きを行っている。もっとも相手が巨大マグロゆえにこのような方法をとるようでもしもマグロの骨を断つとなれば、斧か鉞か鋸が必要となるであろう。
 
中骨を断つ方法だと、血抜き、神経切断が一発で行われ、尾の付け根の骨を断つことによって、ストローを水の入ったグラスに入れて飲み口を指で塞いだまま持ち上げるとストローの中に水が残る。指を離すと水は淀みなく流れ落ちる。中骨と尾の付け根の骨を断つということは、このストローと同じように血が抜くことができるからである。

 魚を釣り上げて〆もしないでバタバタと暴れさせていると、身に血が走ってしまって鮮度の落ちるのも速く、釣りたてとはいうものの妙に生臭みのあるものとなってしまいせっかくの授かり物が台無しとなってしまう。 チームのメンバーもこの頃では、釣り上げた魚を積極的に〆るようになってきた。誰もが〆方を覚えて、釣り上げれば直ちに〆を行っている。何よりそうしたほうが美味しく食べれることを知ったからである。 ただ、釣り道具を吟味するほどのこだわりをナイフには向けていないためか、持ってきているナイフをみると、手近にある果物ナイフだったりするものだから、頑丈な鯛の中骨を断つことができないで苦労しているようである。 もう少し、ナイフに対しても気を遣って欲しいものだと思う。

 三枚卸おろし完了!

◎サビナイフ4(゙シャチ)デバ包丁 黄色
◎サビナイフ3(サバキ4寸5分包丁
◎サビナイフ2(サバキ3寸包丁)

◎サビナイフ1(キャンプミニ包丁)



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