いつも私共のナイフを愛用して頂いている、青森県の木村さんからのメールを紹介しようと思います。木村さんはハンティングから、海釣り、渓流釣り、ルアーなどやられるマルチガイの方です。いつもハンティングやら、釣りの成果を送っていただけるので、木村さんからもお許しを頂き少しづつ紹介していきたいと思います。皆様もご意見がございましたらお知らせ下さい。
 

2010年2月13日(土)  ウサギ猟 2


 残り少ない狩猟期間、狩猟での山入りもあと数回である。今日は、先週の不猟を挽回するべく、メンバーを招集しての巻き狩りである。狙いはウサギである。
 
 前回は、班長と二人で山入りしたのだが、少しばかり巻きの範囲が広かったため、脇にばかり逃げられてウサギを授かることができなかった。こんな日は、ただただカンジキを履いた足が重い。一羽でも獲れれば気持ちはぜんぜん違うのだが、二人とも徐々に無口になる。今日は授からない日と諦めて早々に切り上げて無念の帰宅の途についた。
 
 狩り場に到着し、メンバーがそれぞれ「撃ち手」3名「勢子」2名に分かれて開始である。巻きを開始してすぐにウサギは出たものの脇を走られて空振り。そんなことを数回繰り返し、何度目かの巻きでようやく1羽を授かるが、この日はこの1羽だけの貧弱な猟果であった。

写真撮影の関係で、今回もまた班長に解体をお願いした。
いつもながら、あざやかなお手並みである。

狩り場(巻き場)に向けて黙々と歩を進める。

メンバーそれぞれが、抜かりなく周辺に目を配る。思いも寄らぬところに、ちょこんとウサギがいたりすることが少なくない。

狩り場に到着し、作戦会議

このときは授かったつもりで、話が進むのが楽しい。

この日、唯一の獲物
遠慮?しつつ、私がいただく。



翌14日(日)この日は、メンバー6名
前日とは違って、思惑どおり巻きがうまい具合に進みメンバーの数と同じに6羽のウサギを授かる。

 この前に、すでに2羽のウサギを獲り、解体済みとなっている。他のメンバーにもプロトタイプを使用してもらったが、あまりの切れ味に皆が驚きの表情だった。

 

解体前のウサギ。このあと皮が剥かれ、解体される。

ある意味、残酷と思われるかも知れないが、これが狩猟であり、命を戴くということであり、食物を得るという基本的な行為なのである。
魚釣りなどもまた、まったく同じ行為なのであるが・・・。

今回は、今シーズン最後となる山入りである。
あるナイフのテストも兼ねてのウサギ猟であったが、二日間にわたる猟で7羽のウサギを授かれたことは、山と同行したメンバーに対し感謝したい。二日目には、メンバーの人数分のウサギが獲れて有終の美を飾れたことも大変よかった。

何度目かの巻きの途中で、きれいな「止め足」を発見、3人で回り込んで見事に授かる。カメラを持っていれば止め足を撮影できたのであるが、このときは、スノーモービルに積んだままだったため、残念ながら証拠写真を残せなかった。
巻き狩りも楽しいが、このような猟の方法もまた楽しいのである。しかし、この二日間は歩きに歩いた二日間であった。
肉体は疲れて悲鳴を上げるが、精神は高揚する。実にナイスである。

付録】

昨年、11月の雉
マグナムハンターと共に撮影

この雉は、お正月の雑煮用に冷凍保存される。

止め足(戻り足)
足跡を追跡してゆくと、途中で折り返すように残された足跡のことで、ウサギが寝屋に戻るとき又は寝屋から出て餌を求めて歩き回るときなどに残されるもの。また、追跡から逃れようとするときにも使われる手段である。

寝屋(寝穴)に入る手前、約5〜7メートルの範囲に止め足が多く印されている。足跡を辿っていくと、50センチから1メートルくらいをジャンプして足跡が脇に残されている。これを、一度のときもあれば二度、三度のときもある。

戻りを仕掛ける際、前足と後ろ足の間隔が狭くなるなどの特徴を残す。迂闊にも見逃していると、ウサギは授からない。
それに、脱兎の如くとはよく言ったもので、逃げ足は頗る速いのである。

枝に雪が積もっているときは、ウサギは杉林などには付いていない。幾分開けた芝に潜んでいることが多い。多分、枝から雪がぼたぼた落ちるのを嫌ってのことであろう。



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