いつも私共のナイフを愛用して頂いている、青森県の木村さんからのメールを紹介しようと思います。木村さんはハンティングから、海釣り、渓流釣り、ルアーなどやられるマルチガイの方です。いつもハンティングやら、釣りの成果を送っていただけるので、木村さんからもお許しを頂き少しづつ紹介していきたいと思います。皆様もご意見がございましたらお知らせ下さい。

 


2010年11月16日(火) 珍しい!アナグマです。

過日、アナグマを授かりました。別名を「マミ」と言います。このアナグマの肉は大変に美味と云われており、食べた人が「この旨味!」と賞賛することから旨味(うまみ)のマミをとって"マミ"と呼ばれるようになったそうです。
 
姿かたちはタヌキと似ていて、とぼけた風貌で見る側は迂闊にも親近感を持ってしまうのですが実は大変に気性が荒く人を襲うこともあることから、山に行くときには注意が必要で、襲われたときは素手では対抗できないため鉈や大型のナイフ、又は太目の丈夫な棒などを使って防御するより対抗手段はないようです。
「タヌキ汁」の肉は実はこのアナグマの肉を使っているとも言われています。実際のタヌキの肉は大変に匂いが強く食用には適さず一般的ではないそうです。タヌキの匂いについては、狸ビール(伊藤礼著)という本で面白おかしく述べられておりますので興味のある方は一読を。私はその可笑しさに笑い転げました。
 
さて、今回は折角授かった獲物ですから、解体や捌きをご覧いただきたいと思います。ただし、以前にも申し上げたことがあるように獲物の解体は見る者にとっては残酷なものに映ることも確かで否定はしませんが、しかし、これが狩猟であり、食べ物を手に入れる、人間が己の命を維持するためには他の命をいただかなければ生きてはいけないという最も基本的な姿なのです。食べる前に「いただきます。」と言いますが、この「いただきます。」は命をいただくということなのだそうです。そしてこの「いただきます。」は相手に対する感謝の言葉なのです。
 解体に使用するナイフは、アルティメット・ハンターNo.3ウィッキーチヌLとプロトタイプブレードです。

これが「アナグマ」です。
別名を「マミ」又は「狢(むじな)」

ネコ目イタチ科アナグマ属
体長:40〜50p
体重:10s前後


ひとつの巣穴を複数で使用することから、同じ穴のムジナとは、これが語源とされます。



プロトタイプを使用して、腹を割り内臓を出し、皮を剥いでいきます。

この作業は、ブレードのカーブエッジが良い具合にその機能を発揮して
くれました。ナイフの持ち方にも注意!

 

分厚い脂肪を物ともせずにスキニング後、胸骨を開く。抵抗なくエッジが入る。このプロトタイプ結構実力が窺えます。

川の水で冷やして「蒸れ肉」になるのを防いでやります。


ウィッキーチヌL スタッグハンドルで捌きにかかる。

脂肪がブレードに纏わり付いても余裕の切れ味を見せる。関節を外すのにも何の支障もない。ポイント形状がその機能を大いに発揮してくれる。

アルティメット・ハンター No.3  1.5G ウッドハンドルを使用する。

アバラ部分から肉を切り離していく。面白いように作業が捗る。ブレード
には脂肪がべっとり付着しているが切れ味に影響なく、すばらしいエッ
ジ性能を見せつけてくれます。


捌きの大半を終了する。切り分け作業には、ウィッキーチヌLが大活躍
見事に切り分けられた肉をジップロックに収納して作業を終了する。
作業を終えても、手に疲れが一切残っていなかったことは、
驚きと共に特筆ものであろう。

アルティメット・ハンター

ウィッキーチヌL (スタッグハンドル廃盤)

 今回、3種類のナイフを使用しましたが、それぞれに十二分に性能を発揮してくれました。スキニングの作業においてプロトタイプのその実力を試すことができました。ウサギではスキニングはナイフを使用することはなく、脂肪を纏ったアナグマを相手にできたことは大きな成果と手応えでした。
 
また、捌き作業ではアルティメット・ハンターとウィッキーチヌLの実力を遺憾なく発揮できましたし、ブレードサイズやブレード厚による使用感を今まで以上にいろいろな角度からつかむことができました。もっと気温が下がった屋外での作業であれば、脂肪の付着による切れ味はもう少しシビアなものとなるでしょうが、北海道でのエゾ鹿や羆を解体した経験からみても、その性能は十分なものと確信しております。


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